正々堂々と負けたい   洲 史

 21世紀初頭
 ある教職員組合の役員選挙に立候補
 投票総数607票
 得票数 ちょうど100票で落選

 公平で活発で民主的な選挙で組合活動の前進を願っても
 多数派の候補者がそろうまで公示されない選挙
 組合員数の何割しか用意されない選挙公報
 学校というブロックに阻まれて配りきれないビラ
 投票日当日に投票用紙とほぼいっしょに配られる多数派の名前ビラ

 例えば 野球でもサッカーでも
 ルールに基づいて
 正々堂々と力いっぱい闘えば
 負けても清々しい

 たとえ負けるにしても
 民主的に正々堂々と闘って負けたい
 教職員組合のなかでも
 民主主義をつらぬく 闘いが必要か。

 そういえば
 企業献金をもらい
 政党助成金をもらいながら
 個別訪問は禁止など
 本来の選挙活動や政治活動は厳しく規制する
 今の日本も
 民主主義をつらぬく 闘いが必要か。


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