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短歌&俳句&川柳


短歌


2008年9月 高知に松田さんを皆で訪ねて

                                          洲 史

来年も来てくださいねと言う女将の魚づくしに酒酌み交わす

人間の力を拒む四万十の洪水の高さ 店の屋根に見る

沈下橋 昔はどこにも在りしと言う恒彦さんの声の優しき

ふと見れば地検・地裁のその奥に秋水の墓 静かに存す

浜で求め鰹黍魚子(きびなご)さばいては酒酌み交わす かんちくの郷

松田さんが倒れず歩ける靴求め神戸への旅 友は語りぬ

集落の松田家の墓にお参りす響くは友の般若心経

日本を憂うる心 我ら持ち 龍馬像の下 酒酌み交わす


  

                                            朝山 陵介

梅咲いて恬淡に生きる意味を問う三歳の子の天に青空 ・・・・・春


シャツの汗焼ける眼球止まる風切れることなく鳴くセミの声
・・・・・・夏


                                              洲 史
吹き終えて すくっと君は立ち上がる 吹奏楽の三年終えて






俳句


                                         山村夏日

うつろ心 ふと蝉時雨 身を満たす
 
飯山や、釈迦の伝言 大賀蓮
 
蓮咲いて 永劫の命 伝えけり
 
迎えられ 村にぎわって 盂蘭盆会
 
高原に 涼風渡って やがて五十路
 
かぼちゃなり 市井のたずき ビルの谷
 

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